引用:脳科学辞典: 睡眠障害: 20140315-2
睡眠時無呼吸症候群
...閉塞型(obstructive sleep apnea:OSA)は無呼吸中、呼吸努力が認められ、胸郭と腹壁は奇異運動を示す。...
...上気道に構造的あるいは機能的異常がなければ、睡眠中に必要な換気は維持されるが、これに上気道の形態学的な狭窄が加わると、持続性のいびきや無呼吸と覚醒反応に伴う過換気からなるOSAを生じる。...
...OSAでは、無呼吸‐低呼吸により、低酸素血症、高CO2血症、過度の胸腔内陰圧の亢進、呼吸イベント終了時の覚醒反応の多発などが起こる。この無呼吸中の低酸素血症および覚醒反応に伴って、交感神経活動が亢進し覚醒直後に頂点となる血圧上昇がみられ、この血圧変動によりOSA患者は夜間睡眠中に高血圧になると考えられている。また、間欠的低酸素血症を生じるので、虚血・再潅流と同様な組織障害を起こすと考えられている。...
睡眠障害 「脳科学辞典」